循環器外来は、主に心臓を扱う内科です。心臓は生命の中心であり、その活動が止まれば、人はものの10秒足らずで意識を失い、倒れてしまいます。したがって、循環器疾患には命に関わる急性疾患が多く、素早く診断し治療を開始しなければ助からないという局面にしばしば遭遇します。
たとえば、救急搬送されてきた急性心不全患者さんに対しては、救急外来で酸素投与、侵襲的・非侵襲的気道管理、輸液などによって呼吸循環を安定化させつつ最初の10分間で全身診察、心電図、心エコーなどの初期評価を終えてある程度の治療方針を立てます。
それに基づいて間髪を入れず治療を開始し、搬入から30〜60分である程度の治療効果をあげて患者さんを危機から救い上げられるように努めます。これがうまく行けば、病棟に入院していただいてさらに治療を継続します。
当院の循環器外来では、3大急性心疾患である急性冠症候群(急性心筋梗塞など)、心不全、不整脈はもちろん、高血圧や血管疾患である閉塞性動脈硬化症、大動脈瘤も扱います。
また、食生活の欧米化などによって増えてきている深部静脈血栓症、肺血栓塞栓症の診断治療にも当たります。
一見、心臓とは関係なさそうな失神(脳血流低下によって起こる一過性の意識消失)も循環器外来が担当します。
循環器疾患でお困りの患者様は、ぜひ当院にご相談ください。
循環器内科部長