嚥下外来について
様々な要因により、口から食道・胃への流れが障害され、飲食物をスムーズに飲み込めなくなる事を嚥下障害といいます。嚥下障害が生じるとムセが頻回に起きたりして、楽しいはずの食事が苦痛なものに変わってしまいます。また、重症化すると食事ができなくなったり、肺炎(誤嚥性肺炎)を引き起こす事もあります。嚥下外来では、そのようにならないよう検査・治療を行います。
嚥下機能評価
言語聴覚士による機能評価を元に医師が診療を行います。精査が必要な場合は、VF(嚥下造影)検査またはVE(嚥下内視鏡)検査を勧める場合があります。検査は主にこの2種類となります。それぞれ特徴がある為、患者様に合った検査をお勧めします。
治療について
①嚥下訓練
安全な「食べ方」を身につける訓練や「力」を鍛える訓練を患者様に合わせて提案させていただきます。
②食環境改善の指導
管理栄養士より料理方法の工夫や食事時の姿勢など、より安全に楽しく食事できるよう指導します。(30分程度)
③代替栄養法の指導
口から全量栄養摂取が困難な方には経管栄養法を指導します。
※VF検査を行う場合、2泊3日の検査入院となります。医療費は1割負担の場合、約1万円+食事負担金(1食460円)となります。
※VE検査は日帰りで行える検査です。検査自体の医療費は1割負担の場合、約900円となります。
嚥下外来は完全予約制になります。原則、木曜日の午前中となります。
杵築市立山香病院 地域連携室に連絡をして予約をお取りください。
※かかりつけ医がいる場合は紹介状をもらわれた上で、紹介医から地域医療連携室を通して予約をお取り下さい。